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2022.09.07
「ティート トウキョウ」国立競技場でショーを開催 ベルトルッチ監督にインスパイアされたポエティックでセンシュアルなコレクション
「ティート トウキョウ(tiit tokyo)」は2022年9月5日、国立競技場で2023春夏コレクションを発表した。ラストエンペラーなどで知られるイタリアの映画監督ベルナルド・ベルトルッチの作品からインスパイアされたという今シーズン。陸上競技が行われる、国立競技場トラックのレーンを歩くモデルたちが身に着けているのはヌードカラーやベージュを使い、女性の体の美しさを強調したデザインだ。
ダメージ加工のトップスやボトムス、ミリタリーやワークパンツなど、様々なアイテムやデザインを使っていても、ポイントとなるのは、肌や体の曲線の美しさ。
ギャザーを使ったドレスやニットもバストやヒップのラインや動きがストレートにわかるほど、体を強調。ゆったりとしたジャケットやスカートにはブラトップを合わせる。クロップドトップスは腰を露出し、ミニスカートはヒップハング。長いスカートは透ける素材で、ハードなジャケットにはネットのようなタイツをコーディネートする。
繊細さはあっても今シーズンのトレンドをストレートに表現していて、肌や体の美しさを描くというデザインは一貫している。
「デジタル化が加速する中で、ベルナルド・ベルトルッチのセンシュアルでポエティックなムードがいいなと思った。今回は11年目ということで、今までやってきたことの中から厳選し、複雑ではなくシンプルで、わかりやすく作った。今は誰でもわかる、誰の記憶にも残るわかりやすいコレクションを作ることが大事だと思っている」とデザイナー。
「ティート トウキョウ」の新しいステップ、これまでとは違う表現に挑戦したコレクション。今年は20周年を迎えたミントデザインズやアンリアレイジなど節目の年を迎えたブランドも少なくないが、国立競技場のトラックでのショー開催を実現するなど、チャレンジを続ける「ティート トウキョウ」も今後の展開が注目されそうだ。
取材・文:樋口真一
Courtesy of tiit tokyo