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2019.05.27
「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」初のプレコレクションショーを東京国立博物館で開催 アルマーニ氏も12年ぶりに来日
「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が、東京でランウェイショーを開催。2020春夏のプレコレクションであるクルーズコレクションを披露した。同ショーは、今年3月に「アルマーニ/銀座タワー」がリニューアルオープンを記念したもの。また、同ブランドがプレコレクションをショー形式で発表するのは初めてだ。
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会場は、東京国立博物館の「表慶館」。この歴史的建築物に、「ジョルジオ アルマーニ」のロゴをあしらったラウンジ、クリアカラーのランウェイを設置した。柔らかな照明の中に登場したのは、煌く楊柳(ようりょう)のようなテキスタイルをまとったウィメンズのルック。歩くたびに表情を変える魅惑的なもの。このファーストルックが象徴するように、ウィメンズは豊かで優美な表情を見せるものが多く見られた。日本を代表するモデル、富永愛が着用したペールトーンのレースやウォッシュド加工のシルクガウン、べっ甲色のコーティングを施したジャカード織、ワッフルのようなトップス、メッシュのマントなどが次々と登場した。
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メンズコレクションでは、力強さとロマンチックという両極とも思える要素を兼ね備えた男性像を描いた。注目のモデルUTAをはじめ鍛え上げた肉体を持つ男性モデルたちが纏うのは、ペールトーンやニュートラルカラーのソフトな素材のアイテム。ゆるいながらも肩やウエストにフィットするコンフォートなシルエットのジャケットやカーディガン、ネックやポケットを軽やかに彩るチーフなどが風にそよぐ。中にはアルーマニ氏本人の顔をフロントにあしらったトップスなどユーモア溢れるピースも見られた。ショーの中盤からウィメンズ、メンズの親和性を増す。ブルーをベースとしたビーチサイドを思わせるカラーパレットが広がり、終盤にはレッドとのコントラストで華やぎを創り出した。
ショーの最後には、12年振りに来日したアルマーニ氏が登場。拍手喝采の中、長いランウェイを歩き抜いて幕を閉じた。今回のショーについてアルマーニ氏は、「東京にまた戻ってこられたことを心から嬉しく思っています。東京は、歴史があるものと新しいものとが矛盾なく共存している他に類を見ない魅力的な街です。私は2020ジョルジオ アルマーニ メンズ&レディスクルーズコレクションを発表する場として東京は理想的な場所だと思っています」とコメントしている。
同ショーには、広告モデルを務めた西島秀俊氏をはじめユマ・サーマン、山崎賢人、斎藤工、竜星涼、鈴木保奈美、山田優、剛力彩芽さんら国内外から特別なゲストを招いた。
取材・文:山中健
■来場したゲスト