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2025.09.05

「TOKYO FASHION AWARD 2026」の受賞デザイナー発表会を開催 新たなステージへ

 東京都ならびに一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が主催するファッションアワード「TOKYO FASHION AWARD」が、2026年9月4日に第11回「TOKYO FASHION AWARD 2026」の受賞デザイナー発表会を開催し、計8組の受賞者を決定した。

 

 同アワードは、東京を拠点とするデザイナーが世界に飛躍し、ビジネスを拡大することを目的としている。選考にあたっては「東京をビジネス拠点とし、将来的にインターナショナルブランドになる可能性がある」「デザインやアイテム数、価格帯において海外展開の可能性を持つ」「海外市場開拓に向けた意欲と体制が整っている」といった観点を基準に審査が行われた。エントリーデザイナーによるプレゼンテーションを経て、審査委員会の厳正な審査により受賞者が選ばれた。

 

 受賞者はパリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期の支援対象として、鈴木麻莉子、吉田尚(「アンセム エー(ANTHEM A)」)、森下公則(「キミノリ モリシタ(kiminori morishita)」)、横澤琴葉(「コトハヨコザワ(kotohayokozawa)」)、松藤勉(「マツフジ(MATSUFUJI)」)の4組。パリ・ウィメンズ・ファッション・ウィーク時期の支援対象には、「カカン(KAKAN)」デザインチーム、木村由佳(「ムッシャン(mukcyen)」)、大野陽平(「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」)、小林裕翔(「ユウショウコバヤシ(yushokobayashi)」)の4組が選ばれた。

 

JFWOの古茂田博事務局長

 

 JFWOの古茂田博事務局長は発表前のスピーチで「今回からTOKYO FASHION AWARDは新たなステージに入った」と述べ、これまで1年間だった支援期間を2年間に拡大するなど、サポート体制を強化したことを説明した。さらに「日本を代表するデザイナーを育てる」とし、すでにパリでコレクションを発表している森下や、2度目の受賞となる大野らの選出も仄めかした。

 

 今後の支援計画としては、2025年12月に韓国・ソウルの10 Corso Comoでのポップアップ開催を皮切りに、2026年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウィークでのショールーム開設や有力バイヤーとのマッチング、2月のパリ・ウィメンズ・ファッション・ウィークでの同様の展開が予定されている。さらに2026年3月には楽天ファッションウィーク東京2026秋冬(Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 A/W)公式会場で凱旋イベントを実施し、6月と9月のパリ・ファッション・ウィークでもショールームを展開する計画である。

 

 TOKYO FASHION AWARDは、東京から世界に挑むデザイナーを支援する取り組みとして定着しており、特にパリ・メンズ・ファッションウィークでは多くのデザイナーが活躍するためのプラットフォームとなっている。

 

パリ・メンズ・ファッション・ウィーク時期支援ブランド

鈴木 麻莉子 / 吉田 尚(ANTHEM A デザイナー / ANTHEM A デザイナー)

受賞コメント「私の実家は縫製工場をやっていて、そういった環境で育ったからこそ、職人さんたちとブランドが共に支え合って成長していく、そういったブランド目指しています。着る人の個性を尊重して引き出せて楽しみを見出せるような服作りを目指して、国内内でこれからアピールを広げていきたいと思っています」

森下 公則(kiminori morishita デザイナー)

受賞コメント「この業界 40年ぐらいおり、パリも出たことがあるのですが、このような違うチャンネルで、新しいチャンスをいただいたことに本当に感謝します」

横澤 琴葉(kotohayokozawa デザイナー)

受賞コメント「ブランドを始めて、ちょうど10年経ちました。始めた頃から自分と向き合うことだったり、自分が着る事っていうのをいつも頭の中に置いて、服作りをしたのですが、これを機に自分自分の事だけじゃなく、よりたくさんの方々に、私たちの服を着ていただけたり、見ていただけるように注力したいと思います」

 

松藤 勉(MATSUFUJI デザイナー)

受賞コメント「この賞をきっかけに、国内外でより良いものを発表できるように精進していきます。ありがとうございました」

 

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