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2024.10.31
ユニクロ、新宿に旗艦店を開設 ライブ動画の撮影もスタート
ユニクロは10月25日、都内新宿に国内4店舗目となるグローバル旗艦店として「ユニクロ 新宿本店」を開設した。通販関連ではEC商品の店舗受け取り機能のほか、ライブ配信オウンドメディアの撮影場所の一つとしても運営していく。
「新宿本店」(画像)はユニクロと家電専門店であるビックカメラの複合型店舗として2012年に開設した「ビックロ」の跡地に開店したもの。ビックロについては10年間の契約期間の満了に伴い閉店。同地区で新たな店舗展開を図る上で、世界では16番目となるグローバル旗艦店として開設した。
同店舗は地上3階建てで、売り場面積が合計約3960平方メートル。ユニクロのほか、「PLST」、「コントワー・デ・コトニエ」、「プリンセス タム・タム」といったグループ内の各種ブランドの売り場も設けている。
通販関連では、商品金額の合計に関わらず配送料金が無料となる店舗受取サービスの対象店舗となっている。また、累計視聴者数が2500万人以上を突破し、実店舗スタッフが出演して、視聴者からの質問に直接答えながら双方向のやり取りが繰り広げられるライブコマース機能も有した生配信オウンドメディアの「UNIQLOLIVE STATION」に関しても、すでに同店舗内を使った撮影が始まっている。専用の撮影スタジオなどは設けていないものの、空いている店内スペースを活用して、配信に向けた撮影を行っているとした。
そのほか、店内には顧客が過去に購入したユニクロ商品を対象に、リペア・リメイクを手掛ける「RE.UNIQLO STUDIO」も併設。当日に作業が間に合わなかったものについては、後日配送するサービスも設けている。
品揃えに関しては、同店舗と通販限定で取り扱う、欧米発のコレクション「SPECIAL EDITION FROM EU/US」を展開。もともと、欧米で開発された商品で日本向けにアレンジして限定で販売していく。
なお、新宿にはすでに3店舗があり、同地区では新店舗を含めて4店舗が密接する形での店舗展開となる。同社によると、各店舗にはオフィス街での需要を見込んだビジネスパーソン向けや百貨店内店舗としてのファミリー向けなど、それぞれに異なる需要に対応できる役割があるという。今回の店舗開設に関しては、海外からも含めて年々顧客数が拡大する中、既存の3店舗だけでは対応しきれなかった需要に、新宿最大規模の店舗として対応していくという。
また、通常の店舗は午後9時前後で閉店するが、同店舗の場合は閉店時間を午後10時までとしており、夜間の営業時間を延ばすことでホテルに滞在する海外顧客や働く人たちの来店にも柔軟に対応する考え。