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2018.11.08

“新時代の百貨店”へ、三越伊勢丹HDが新たな成長戦略を発表


(左から)三越伊勢丹ホールディングス 杉江俊彦 代表取締役社長執行役員(CEO)兼CDTO 、山室隆執行役員 財務経理部門長
Image by: FASHIONSNAP.COM
 
 

 三越伊勢丹ホールディングスが11月7日、2019年3月期第2四半期の決算会見を開催した。売上高は5,639億9,100万円(前年同期比4.3%減)、営業利益は108億2,500万円(同41.5%増)、経常利益は122億8,200万円(同28.6%増)、純利益は39億2,900万円(同39億1,000万円増)で減収増益。会見で杉江俊彦 代表取締役社長執行役員(CEO)兼CDTOは、新たな事業戦略としてITや店舗、人の力を活用した「新時代の百貨店(プラットフォーマー)」を目指していくと発表した。

 新戦略では、オンラインとオフライン双方での「最高の顧客体験の提供」、グループの強みにデジタルを掛け合わせた「新しい顧客体験の提供」、不動産事業による「顧客接点の拡大」を打ち出していく。基幹店の全ての商品をECで展開させるほか、取引先との商品情報や在庫情報の共有、ウェブサイトやECを持たない取引先の商品の撮影・採寸などを行う大規模なスタジオを新宿のパークシティ伊勢丹に設置する。また、顧客が基幹店・地域店・EC、売場の垣根を越えたシームレスな接客・サービスを受けられるよう、ウェブ上で顧客情報が一元管理できるシステムを構築した。

 このほか、「パーソナルスタイリング」「シェアリング」「オンラインSPA」「統合コスメ」「定期宅配事業」「eギフト」「カスタムオーダー」といった7つの事業を通じて新しい顧客体験を提供。シェアリング・二次流通事業に本格参入する予定で、三越伊勢丹ホールディングス 杉江俊彦 代表取締役社長執行役員(CEO)兼CDTOは「私たちにとって絶対に外せない事業。来年くらいには発表したい」と意欲を示した。2019年春にはパーソナルスタイリングサービスの本格展開を開始。百貨店グレードの買い物ができる十分な収入がある潜在顧客や、百貨店で買い物をしたことがない若い世代をメインターゲットに、婦人服をはじめ、紳士服やリビング、雑貨などのカテゴリを順次提供していく。また、同じく2019年春に百貨店ブランドからバラエティーコスメまで約180ブランドを取り扱うコスメサイトをローンチ。イメージ検索や個人診断、新製品や限定アイテムの発売日がわかるカレンダーなどの機能を搭載する予定だ。

 なお、2017年からコスト構造改革として大規模店舗7店、小型店13店の閉鎖および約12事業の清算・縮小などを行っていたが、大規模店舗の閉鎖に歯止めをかけることを発表。業績が悪化している松山三越と広島三越については閉店は検討しておらず、投資を行い新たな商業施設として刷新を図る。

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