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2017.12.10

アパレル業界でフィットネスジム運営に乗り出す企業が続々

 近年フィットネスブームが巻き起こるなか、アパレル企業がフィットネスジム運営事業に続々と乗り出している。先駆けてフィットネスジムの運営に着手したベイクルーズでは新タイプのエクササイズが好調。TSIホールディングスは今年秋に参入し、ジュンは来春から武道をコンセプトにした新ブランドをスタートする。

 

 TSIホールディングスは今年11月、暗闇のスタジオでバイクに乗りながらアップテンポな音楽に合わせてエクササイズする「スピニング」が体験できる同社オリジナルブランド「グルーヴ ゾーン(GROOVE ZONE)」をゴールドジム(GOLD'S GYM)原宿東京ANNEXジム内に展開し、フィットネスジム運営事業に参入。アスレジャースタイルの提案強化の一環と位置付け、スピニングエクササイズにダンスを取り入れることで他のサービスとの差異化を図っている。会員制は設けず、1回ごとにレッスン料(税込3,240円)を支払うシステムで、1回のレッスンが45分間と気軽に利用できる時間に設定し、都会に住む人を取り込む狙いがある。

 

 他のアパレル企業に先駆けて2006年からフィットネス事業を展開しているベイクルーズは今年4月、カリフォルニア発のバーエクササイズ「カーディオ・バー(CARDIO BARRE)」を日本に上陸させた。カーディオ・バーは、マイケル・ジャクソンのバックダンサーを務めたほか、ハリウッド映画に出演するなどトップレベルの技術を持つダンサー リチャード・ジオーラ(Richard Giorla)が創立したバーエクササイズスタジオ。バレエの動きを取り入れたエクササイズが人気を博し、1号店の代官山店には遠方から通う受講者が多いことや「会社帰りに寄れる場所にあればもっと通える」といった声があったことから、今年11月下旬に2号店を渋谷駅前に出店。現在好調のフィットネス事業が更に拡大しそうだ。

 

 ジュンも来春開業する原宿ゼロゲートに、武道をコンセプトにしたフィットネスブランド「ビーアイエフ バイ ナージー(B.I.F by NERGY)」1号店をオープンする予定。同社は、かつて原宿のセントラルアパート1階にあったエアロビクススタジオ「スタジオ NAFA」の運営を通じて、アメリカで流行していたエアロビクスを初めて日本に広めた経験を持つ。今回は日本発のフィットネスを打ち出し、欧州から続々と参入するフィットネスとの差異化を図り、新たなムーブメントを創出したい考えだという。

 

 2020年の東京オリンピックを前に、アスレジャースタイルが日常着としても浸透しつつある。また、TSI、ベイクルーズ、ジュンの3社がフィットネスジムを構える原宿・渋谷エリアではスポーツ関連ブランドの出店が相次いでいる。矢野経済研究所の調査によると、2017年のスポーツ用品国内市場規模は前年比102.6%の1兆4,555億5,000万円を予測しており、フィットネスの市場規模は前年比103.4%の159億6,000万円になる見込み。アパレル企業の参入は、需要拡大の追い風になりそうだ。

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