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2018.06.12

ファッション×ビジネスの未来を探求する「ifs fashion insight」SNS世代を紐解くトークセッション開催


第1回目「ifs fashion insight」の様子
Image by: 伊藤忠ファッションシステム

 次代に向けたファッション×ビジネスの新たな視点を提案するプロジェクトが今年、ifsナレッジ開発室によって立ち上がった。「ifs fashion insight」は、毎回異なるパネリストを迎えて、ファッションの意味や役割を再定義するトークセッションシリーズ。主催する伊藤忠ファッションシステムの小原直花氏と中村ゆい氏の2人に、「ifs fashion insight」の目的や最新回の中心テーマでもある20代女性とファッションの関係について聞いた。

 この10年で、ファッションを取り巻く環境は大きく変化している。「ifs fashion insight」では、現在の暮らしにおけるファッションの位置付けや役割を見直し、その未来を探求。新たなビジネスの切り口を提案するプロジェクトとなっている。

 3月に行われた初回の「ifs fashion insight」では、現代におけるファッションの作り方や売り方に着目し、新たなビジネスのアプローチを掘り下げた。続く今回は「いまどき女子にとってのファッションを再定義。めざせ、いじられ上手!ーSNS世代との関わりの作り方」をタイトルに、時代の変化に敏感な20代女性のファッションや消費との関わりを探る。

 SNS世代とも言われる20代の特徴の1つが、ファッションに対する関心は高いがお金をかけないという傾向だ。"ファッション離れ"とも言われているが、"ファッション=服"だけではないと考える中村氏はそれを否定する。「生活者の視点から考えると、ファッションは自分を表現するもの。なのでSNSで自分を表現することも、広い意味でファッションと考えることができます」。ヘアスタイルやメイク、そして「誰と一緒にいるのか」「どこに出かけたか」といった総合的な見た目を含めて「ファッション」と捉えていると考える。

 もう1つの特徴は、現実での体験を大切にしていること。30代に比べると、店舗に足を運び店員との関わりを楽しみたい人が多い傾向にあるという。そのため小原氏は「見る目が厳しい」と捉える。「ネットでは得られないことを店舗に期待しています。そこで過ごす時間の充実度を求めていて、ますます実店舗のあり方が問われているように感じます」。

 そんなSNS世代に向けてアプローチする企業にとって鍵となるのが「いじられ上手」という考えだ。従来のような一方的な情報発信ではなく、情報の受け手が楽しんで勝手に拡散していくことも考慮に入れ、「いじられる」ような雰囲気作りがコミュニケーションを広げる近道の一つだという。

 "いまどき女子"の本質を読み解くには最適な今回のトークセッション。ゲストとして、10代から20代女性の感覚に精通している雑誌miniの見澤夢美 編集長と、ローリエプレスの遠藤優華子 編集長が登壇する。2人それぞれの視点を交え、現代のファッションを再定義する内容となっている。

■ifs fashion insight vol.2
「いまどき女子にとってのファッションを再定義する。めざせ、いじられ上手!ーSNS世代との関わりの作り方」
開催日:2018年6月27日(水)
時間:18:30~21:00(予定)18:00開場
会場:Innovation Space DEJIMA
住所:東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア13F
定員:60人
参加費:2000円(こちらから申し込み)

 

 

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