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2018.03.27

「ウールを超える」進化した新感覚合繊素材を小松精練とI.S.Tが共同開発

 小松精練とI.S.Tが、新感覚合繊素材「カール・カール ケーエス(Karl Karl-KS®)」の進化モデルを開発した。新商品では天然素材の表面感や手触りを維持しつつ、これまで以上のバリエーションや機能性を備えた。

 カール・カール ケーエスは、材料・素材メーカーのI.S.Tが独自に開発したウール素材「カール・カール(Karl Karl®)」を起源にし、そのポリエステル版として小松精練の高次後加工技術を融合させた素材として2015年に発表。従来品はターゲットが不明確で、一般的なウールとコスト面での差がほとんどなかったことを踏まえ、今回開発したモデルは加工工程を全面的に見直し、約3割のコストダウンに成功した。

 レギュラーポリエステル糸(PET)使いの場合と比較して、進化モデルは同じ分量で約3割の軽量化と、同じ重さで約3割の厚みアップを実現。また、耐久撥水や透湿防水など小松精練の特殊加工をさらに加えることにより、スポーツ衣料を含む様々な用途で展開が可能となる。開発にあたり、小松精練の池田哲夫社長は「ウールのような素材ではなく、天然素材の機能を超える『新感覚合繊素材』として、新しい価値のあるものを追求した」と語った。

 新商品の発表会場には、透湿防水素材を組み合わせ「ザ・リラクス(THE RERACS)」に製作を依頼したダッフルコートなどのサンプルのほか、生地に施したストレッチ加工により伸縮性に優れた「ザ・ノース・フェイス(The North Face)」のパンツなど、実際に販売を開始している商品も展示された。

 進化モデルのカール・カール ケーエスは、3年で10億円の販売を計画しており、今回発表のポリエステル商品だけではなく、そのほかの合繊素材での開発も視野に入れているという。

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