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2019.12.10

豊島がWWFジャパンとパートナーシップ締結、サステナブルなファッションを普及拡大へ

(左から)発表会に登壇したモデル/エシカルファッションプランナー 鎌田安里紗、豊島 豊島半七代表取締役社長、WWFジャパン 自然保護室 シニアディレクター 東梅貞義、豊島 執行役員 営業企画室 室長 溝口量久
Image by: FASHIONSNAP.COM

 

 豊島が12月10日、地球環境の保全とサステナブルなファッションの普及に向けて、WWF(世界自然保護基金)ジャパンとパートナーシップ契約を締結したと発表した。WWFジャパンが日系ファッション企業と提携するのは今回が初となる。

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 パートナーシップでは水の使用状況の改善や、オーガニックコットンをはじめとするサステナブルな素材の調達を強化し、ファッション業界全体への普及を目指す。具体的には、WWFジャパンの実績や知見を活かし、繊維業界において環境負荷の高い水の使用状況の改善を目指した「水スチュワードシップ」を推進。「水の利用・化学物質の利用・排水」といった水リスクの課題に対して、豊島社内での啓発セミナーや工場へのアンケート調査、環境負荷の実態把握の調査などを通じて、改善活動計画を作成する。また、製品や付属する資材に使用する自然由来材料について、トレーサビリティの実現およびサステナブルな認証を得ている素材調達に関する目標を設定し、サプライチェーン全体で普及啓発活動などを継続的に行うという。

 繊維産業は石油産業に続き2番目に水の汚染が大きい産業と言われており、世界銀行の調査によると工業汚染水の17%〜20%が染色と仕上げの工程によるものだと推定されている。また、繊維産業の温室効果ガス排出量は世界全体の約10%を占めるという。12月10日の記者発表会に登壇したWWFジャパン 自然保護室 シニアディレクターの東梅貞義氏は「繊維業界は私たちの生活を豊かにしてくれる一方で、水やコットン、気候変動において非常に大きな環境負荷を与えている。生産現場ではサステナビリティの取り組みが始まっているが、一緒にお客様へ発信していく企業や賢い選択をする消費者が増えなければサステナビリティは広がらない」と企業や生産現場との連携の重要性を訴えた。

 今後、豊島とWWFジャパンではサステナブルな素材の条件を満たすファッション製品の拡大をはじめ、複数のファッションブランドを巻き込んだプロジェクトやイベントなどを計画。半年間の協議を経て、具体的な目標や取り組み内容を決定する予定だ。このほか豊島とWWFの提携の一環として、オーガニックコットンやBCIコットン、再生セルロース繊維で作られたテンセルなどの素材を90%以上使用した商品に対してWWFを象徴するパンダロゴのタグの取り付けを取引先のブランドに呼びかけるという。

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